2014年2月17日月曜日

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2004年1月29日

  今年2回目。午後から家を出る。矢倉沢峠着12時30分。林道の日のあたらない部分にはまだ雪が残っていた。
  登り始めの道は雪が凍りついていて滑りやすい。慎重に足を運ぶ。うぐいす茶屋からの登りも田んぼ状態で、靴に泥がつき歩きにくい。このような道は長靴が良いように思われた。大岩の所は南斜面で日当たりがよく、地面が乾いていて気持ちよい。今日は風がないので暖かい。いつものように大岩に登りパノラマを楽しむ。大涌谷の蒸気がよく見える。芦ノ湖はきらきらと光っている。 雲は少しあるが良い天気である。
  金時神社への分岐点あたりから、泥濘が酷くなり足をとられる。両側の枝につかまりながらゆっくりと登る。ブナがあるあたりまで登ると雪が凍っていて、特に滑りやすくなっていた。ブナの新芽が赤く膨らみ始めている。まだ、昨年の枯葉をつけているブナもある。
  1時20分山頂着。富士山は雲が少しかかっているがよく見える。山頂には5人ほどの登山者がいた。平日なので少ない。じっとしていると寒いのでいつものように金時娘の茶屋に入る。いつもいる息子さんの顔は見えない。毎度の煮込みおでんを注文する。一杯500円である。コンビニで買ってきたおにぎりと暖かい煮込みおでんの汁をすする。うまい。常連の顔が見える。ここでは常連の人たちを金時ファミリーと呼ぶ。今日もyoshinoさん夫妻がきていた。
 登山者記帳簿を見る。登頂回数の横綱はなんといっても仙石原のtajimaさんだ。すでに2,500回近く登っている。78歳になるが、80歳までに3000回を目標にしているとか。今日も山頂近くで下山するtajimaさんにあう。1000回以上登らないと三役には入れない。100回でやっと序ノ口で金時ファミリーに加わることが出来る。そして天井に名札を下げてもらえる。私はまだ9回なので、とばくちにも入れない。回数を重ねる人はまるで、千日回峰行やカイラス山の五体投地で何回も周回しているような人たちに思える。なにか信仰のようなものがないとこうは続かないと思う。なにごとも目標を持つことは大切である。興味のない人から見れば狂気の沙汰と思えるかもしれないが、そう思う人の方がよほど気の毒である。常連からこんな言葉が聞こえてきた。「毎回登っても毎回違う発見がある。あきない」と。そうかもしれない季節の変化や自分の体調でも登るたびにちがったものが見えるのであろう。それは自分が納得することで、他人がとやかく言うものではない。特に最近のように効率や能率を追い求める世知辛い時代だからこそ、一見無駄と思えるようなことを続けることがよいのである。


2004年1月1日

  元旦、いつもの矢倉沢峠から金時山へ登る。 生憎天気は曇り空。山頂からの富士の眺めはまったくなかった。 それでもかなりの人が初登山を楽しんでいた。金時小屋の記録簿を見ると、 100人以上の記帳がすでにあった。


2003年12月14日

  金時隧道の手前、矢倉沢峠に車を置き出発。 既にこの場所は海抜850mぐらいなので、ここから山頂までは45分である。うぐいす茶屋を右折し、この辺りから少し登りになる。両側はスズタケ?が茂り、ちょうど回廊のようになっている。
  大岩のところまで登ってくると、仙石原高原が鳥瞰図のように見えてくる。左に目を向ければ神山と大涌谷の蒸気が見える。今日は素晴らしく天気が良い。天城の山々まで見ることができる。
  金時神社からの登り口と合流する地点に来ると、ブナも現れてくる。どれも枝を四方八方にくねらせて伸びている。ちょうど盆栽のような形をしている。更に進むと急な登りになり、幹周り1m以上のブナも現れる。枝はやはり捻じ曲がり、幹の肌は乾燥していて地衣類の付着は認められない。一見するとイヌブナの幹のようにも見える。
  山頂に10:20に到着。昼飯にはまだ間があるが、今日は山小屋の混雑が予想されたので、早めに煮込みおでんを注文し、ゆっくりと昼食を楽しむことにした。
  腹も満たされ、まだ十分時間もあったので、長尾山まで足を伸ばすことにした。ここから北側の尾根筋にはブナがたくさんあり、目を楽しませてくれる。茶色い葉をつけたブナも見られた。長尾山の登りにさしかかった付近で、2.5mほどのブナを発見。形はいわゆる逆さ蛸ブナで、見た目は大きく、貫禄がある。今日一番の成果だ。
  長尾山の山頂は平坦で開けている。陽だまりもあり、暖かい。金時山山頂よりも静かで、こちらの方が好ましいと思われた。ただ富士山の展望はない。ここで20分ほど休憩し、戻ることにした。
  30分ほどで金時山山頂に到着。更に登山者は多くなっていた。足の踏み場もない状態だ。
  帰路、矢倉沢峠のブナ植林地を見る。ここは今年4月に植えられたもので、水源の森を保全するために植樹された。しかし、残念なことにたくさんのテッシュペーパーが散乱していたことである。水源にもかかわらずこの有様は残念である。


2003年4月16日

 4月16日、南足柄から林道を経由して金時山へ。 頂上近くに来ると、ブナがちらほらと現れる。大きいものはないが、それなりに楽しめる。 この時期、まだ花は少ないが、それでもアセビや、足元にはタチツボスミレの可憐な花が咲いていた。
  平日だったが山頂には20人ほどの登山者がいた。
  山頂付近のブナを写真に撮り、その後30分ほど休憩して下山。

山頂付近のブナ